Case 10:医療症例で英語を学ぼう!
症例英語の記事は、毎朝8時に更新しています。
A 40-year-old woman presented to the neurology clinic with a complaint of recurrent headaches that had been occurring for the past six months. She described the headaches as throbbing and located on one side of her head, typically around her right eye. The pain was accompanied by nausea, sensitivity to light, and occasional visual disturbances, including seeing bright zigzag lines.
Medical History:
The patient had a history of occasional migraines, but she noted that the frequency and intensity of the headaches had increased in recent months. She was not currently taking any preventive medications for migraines.
Social History:
She worked as a graphic designer and reported occasional stress at work. She denied smoking and alcohol consumption.
Vital Signs:
Temperature: 37.0°C
Heart rate: 72 beats per minute
Respiratory rate: 16 breaths per minute
Blood pressure: 120/80 mmHg
Neurological Examination:
Cranial Nerves:
Normal findings, except for photophobia during the examination.
Sensory and Motor Function:
No abnormalities were noted.
Discussion:
This case involves a 40-year-old woman with recurrent headaches, throbbing in nature, accompanied by nausea, sensitivity to light, and occasional visual disturbances. The characteristics of the headaches, especially the unilateral location and visual aura, are suggestive of migraines.
Other potential considerations include:
Cluster headaches
Tension-type headaches
Secondary headaches due to other underlying causes
Further investigations, such as brain imaging (MRI or CT scan) and detailed headache diaries, may be necessary to confirm the diagnosis and rule out other conditions. Management of migraines often involves lifestyle modifications, acute headache medications, and, in some cases, preventive medications. Referral to a neurologist is recommended for a more comprehensive evaluation and guidance on migraine management.
こちらの症例は、英語学習者向けにネイティブ講師に作成してもらったものなので、実際に上記の人物は存在しません。医療を学ぶというよりも英語学習者がさらに専門性をつけることを目的としています。これから医療翻訳・通訳者を目指す方、それから、英語はできるけど、これから医療英語を学んでみたい方などの力になれば幸いです。
<今回の単語&フレーズ>
1. recurrent headaches (再発性の頭痛)
解説:
- "recurrent" は「繰り返す」という意味の形容詞です。
- "headache" は「頭痛」という意味の名詞です。
- この表現は、単に「頭痛」と言うよりも、頭痛が繰り返し起こることを強調しています。
2. throbbing pain (ズキズキとした痛み)
解説:
- "throbbing" は「脈打つような、ズキズキとした」という意味の形容詞です。
- "pain" は「痛み」という意味の名詞です。
- この表現は、頭痛の痛みの質を具体的に描写しています。
3. accompanied by (伴う)
解説:
- "accompanied by" は「~を伴う」という意味の接続詞です。
- この表現は、頭痛以外にもどのような症状があるのかを説明するのに役立ちます。
4. sensitivity to light (光過敏)
解説:
- "sensitivity" は「敏感さ」という意味の名詞です。
- "light" は「光」という意味の名詞です。
- この表現は、光によって不快感を感じる症状を説明しています。
5. visual disturbances (視覚障害)
解説:
- "visual" は「視覚の」という意味の形容詞です。
- "disturbance" は「障害」という意味の名詞です。
- この表現は、頭痛に伴う視覚的な症状をまとめて説明しています。
6. medical history (病歴)
解説:
- "medical" は「医療の」という意味の形容詞です。
- "history" は「歴史」という意味の名詞ですが、ここでは「病歴」という意味で使われています。
- この表現は、患者さんの過去の病気や治療に関する情報をまとめて説明するのに役立ちます。
7. social history (社会歴)
解説:
- "social" は「社会的」という意味の形容詞です。
- "history" は「歴史」という意味の名詞ですが、ここでは「社会歴」という意味で使われています。
- この表現は、患者さんの生活習慣や家族構成などの情報をまとめて説明するのに役立ちます。
8. vital signs (バイタルサイン)
解説:
- "vital" は「生命維持に重要な」という意味の形容詞です。
- "signs" は「兆候」という意味の名詞ですが、ここでは「バイタルサイン」という意味で使われています。
- この表現は、患者さんの体温、心拍数、呼吸数、血圧などの身体状態を客観的に評価する指標をまとめて説明するのに役立ちます。
9. neurological examination (神経学的診察)
解説:
- "neurological" は「神経の」という意味の形容詞です。
- "examination" は「検査」という意味の名詞です。
- この表現は、患者さんの神経系の機能を評価するための検査をまとめて説明するのに役立ちます。
10. further investigations (更なる検査)
解説:
- "further" は「更なる」という意味の副詞です。
- "investigations" は「調査、検査」という意味の名詞です。
- この表現は、診断を確定するために必要な追加検査を説明するのに役立ちます。
<今回の英文法ポイント>
- 現在完了形と過去形の違い
- 現在完了形: 過去から現在まで続く状態や、過去のある時点から現在まで継続している動作を表す。
- 過去形: 過去のある時点で起こった出来事や動作を表す。
今回の英文では、患者さんの頭痛が「6ヶ月前から続いている」という状態を表すために現在完了形が使用されています。
例:
- 現在完了形: She has been experiencing recurrent headaches for the past six months.
- 過去形: She experienced a headache yesterday.
- 分詞構文
- 形容詞や副詞の役割を持つ分詞構文は、文を簡潔に表現するのに役立ちます。
今回の英文では、以下の分詞構文が使われています。
- throbbing pain: 拍動性頭痛
- accompanied by nausea: 悪心を伴う
- sensitivity to light: 光過敏
- visual disturbances: 視覚障害
- medical history: 病歴
- social history: 社会歴
これらの分詞構文を理解することで、より複雑な英文を理解し、自分で使うことができるようになります。
- 動名詞は、名詞のように動作や状態を表すことができます。
今回の英文では、以下の動名詞が使われています。
- investigation: 検査
- management: 管理
動名詞を理解することで、英文の構造をより深く理解し、より自然な英語表現を使えるようになります。
- 接続詞
- 接続詞は、文と文を繋ぎ、文脈を明確にする役割があります。
今回の英文では、以下の接続詞が使われています。
- and: 並列関係を表す
- but: 対比関係を表す
- because: 原因・理由を表す
接続詞の使い方をマスターすることで、論理的に文章を組み立てられるようになります。
- 助動詞
- 助動詞は、文の意味や単語を補足する役割があります。
今回の英文では、以下の助動詞が使われています。
- can: 可能を表す
- may: 可能を表す
- should: 勧告を表す
助動詞の使い方をマスターすることで、より幅広い英語表現を使えるようになります。
これらの英文法ポイントを意識的に学習することで、英語学習者自身の英語力向上に繋がるだけでなく、医療従事者とのコミュニケーションにも役立つのでぜひこの機会に覚えてみてくださいね。
おわりに
医療英語は、簡単に学べるものではないかもしれませんが、症例英語がいい例のように、数をこなしていくことがカギとなります。読者の皆様には、単語などを参考にして自身で理解してもらうことで、より理解が深まると思い、日本語訳はココには載せていませんが、もし必要な方がいらっしゃいましたら、メールで差し上げていますので、Case番号をお知らせの上、ご連絡ください。